FXにおいて影響力のある経済指標はこれ
FXでは各国の通貨を取り扱っているため、その国の経済状況によっては通貨の価格が上昇したり下落したりします。そのため、私たちFXトレーダーの方は、常に各国の経済状況もチェックしておく必要がありますが、日々色々な国の経済状況を確認する事は容易な事ではありません。
そんな時のために、各FX会社では各国の経済状況を確認するための経済指標の結果を公表していますが、この経済指標の中には為替相場に大きな影響が出るものとそうでは無いものがあります。
そこで、この記事では為替相場に大きな影響が出る可能性が高い経済指標について解説します。
為替相場に影響する経済指標はこちら
ここからは、私の経験上為替相場に大きな影響を与えてきた経済指標について、いくつか挙げて解説していきます。経済指標には数多くの種類がありますが、まずはこの記事で解説する経済指標を覚えておけば問題ありません。
アメリカの雇用統計
何と言っても、為替相場に大きな影響を与えているのが、世界の経済の中心に位置しているアメリカの経済指標になります。
もっとも、米ドルも世界の基準通貨として為替相場に大きな影響を与えているため、アメリカの経済指標が重要になるという事は、ごく当たり前と言えます。そして、アメリカの経済指標の中でも、この
●雇用統計
は、数ある経済指標の中でもその影響力は一番高くなっており、この雇用統計の発表前後にはUSD/JPYが100pips以上動く事もしばしばあります。100pipsと言えば、1万通貨のポジションを保有していた場合、この短時間で1万円もの損益が発生するという事になります。
そのため、このアメリカ雇用統計の発表前には、なるべく保有しているポジションは決済しておき、経済指標の発表を待った方が良いです。
ISM製造業・非製造業景況指数
このISMとは、アメリカ国内の全米供給管理協会になり、このISMが毎月、製造業については約300社以上、非製造業については約370社以上からアンケートを取って、その結果を元に景況指数という形で公表しています。そして、この景況指数の目安(景気判断)ですが、
●0~49%以下=景気減退
●51%~100%=景気推進
となっています。そのため、50%が景気の境目となっており、この景況指標の結果が51%以上であればUSD(米ドル)が上昇、49%以下であれば下落する傾向があります。
GDP
このGDPは何となく聞いた事があると思いますが、これは国内総生産でありGDP=経済成長率となっているため、このGDPが良ければその国の経済が成長していると判断する事が出来ます。
そのため、GDPの数値が良ければ為替相場が大きく動く可能性があります。ちなみに、GDPによって大きく動く可能性がある指標は、GDP速報値のみとなっています。
消費者物価指数
この消費者物価指数は商品小売価格の変動指数となっており、この消費者物価指数の数値を見れば、現在その国の商品小売価格がどのように動いているのか?について把握する事が可能となっています。
そして、この商品小売価格の変動は、そのまま国民の生活水準のレベルが分かるため、消費者物価指数の数値次第では為替相場が大きく動く可能性があります。
政策金利
この政策金利とは、各国の中央銀行が一般の銀行へ貸し出す際の金利の事です。そして、基本的にこの政策金利はしょっちゅう変わるものでは無いため、通常であれば政策金利の発表によって為替相場が大きく動く事はありません。
ただ、市場の予想に反して政策金利の変更が行われた場合には、為替相場が大きく動く可能性が高いため注意が必要です。
まとめ
経済指標は、その国の経済状況を表しているため、指標の内容によっては為替相場が大きく動く可能性があります。ただ、全ての経済指標の発表で為替相場が大きく動くという訳では無く、ある一定の経済指標のみ大きく動く可能性があるのです。
そのため、今回の記事で取り上げた経済指標の発表時には、十分注意する必要があります。
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